早期妊娠検査薬とHCGホルモン

早期に妊娠がわかる妊娠検査薬のしくみは、妊娠成立によって胎盤の組織からゴナドトロピン(HCG)というホルモンが分泌されます。妊娠してこホルモンは母体尿中に排泄されます。早期妊娠検査薬では尿中のHCGを検出することによって妊娠の有力な補助診断法としています。早期妊娠検査薬はHCGに反応してHCGがあれば陽性になり、なければ陰性となります。正常妊娠では排卵後10日前後より尿中HCG濃度は急速に上昇するといわれます。

早期妊娠検査薬の最適期間

このHCGは普通、着床してから初めて体の中でつくられ、妊娠4週目頃いわゆる生理予定日からおしっこの中に出てきます。この頃に早期妊娠検査薬を使うのが最適でしょう。HCGは妊娠2ヶ月から3ヶ月にかけて多くなり出産するまで出続けて妊娠状態を維持しています。普通は妊娠していなければ、HCGはおしっこの中には出てきません。

あまり早く早期妊娠検査をしても結果の出るものではなく、早期妊娠検査薬では妊娠反応によって妊娠がわかるという検査であって、例えば検査によって陽性が出ても、子宮外妊娠の場合や流産の場合もあるので、超音波検査などの必要があります。

人によっては尿の中にHCGが充分でないこともあり、早期妊娠検査薬で陰性と出ても生理が始まらないときは、再度3日後くらいに妊娠検査をするか、産婦人科などで確定診断をしてもらうことをお奨めいたします。陽性反応であっても陰性反応であっても最終的には医師の診断が安心というものです。

早期妊娠検査薬市販と病院の違い

早期妊娠検査薬は一般に販売されているものと産婦人科の検査薬に感度の違いはあるのでしょうか。販売されている早期妊娠検査薬では陽性反応、産婦人科では陰性反応ということもあるようですが、基本的には検査薬の精度はほぼ同じと考えてかまわないようです。

もともと早期妊娠検査薬は産婦人科への敷居が高いという女性のために、自分で検査薬を購入して検査できるようにし異常妊娠にも早期に判り母体を守る目的もあって一般に販売されたということです。

妊娠初期の検査では人によってのHCG量の違いなどもありますので、検査薬の違いというのは考えにくいところもあります。ただ病院では採尿コップでの早期妊娠検査薬の使用ということはあるかもしれません。早期妊娠検査薬は通販でも購入することができ日本性のもののほかに海外製の早期妊娠検査薬も販売されていて一般でも購入することはできそうです。陽性反応陰性反応にはあまり関係はないかもしれませんが。